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この前の土曜日は日中すごい暖かく、
解け出した雪が道路のあちこちで河や湖を作っていました。 そんな日に、私は家庭教師に行く途中 東苗穂のマツダに行って、新型アテンザとCX-5を試乗して来たのです。 続き ↓ 今回マツダにやってきた目的は2つ。 一つは、新型アテンザのディーゼルターボと6MTの組み合わせが 極めて評価が高く、是非乗ってみたいと思っていたこと。 そして、写真だけでなくこの目で 国産車史上最高に美しいといわれるボディやインテリアを確かめたかったのです。 実際に、実物を目の当たりにしてみると その美しさは写真をはるかに超えるもので、非常に感激しました。 パネルの造形と塗装の深みが素晴らしく、 それによって光の反射が見る角度によって変化するので 彫刻作品とか漆塗りの工芸品を見ているようでした。 コンセプトカーから大きくデザインが変わってないのがスゴイ。 普通国産車ってコンセプトカーはかっこいいのに、市販車になると 一気にチープでみっともなくなるのが常ですものね。 こういう美しい車が国産車であるというのが日本国民としてとても誇らしいし しかも、ディーゼルターボ&6MTという いままでヨーロッパでしか手に入らなかった選択肢があるのは奇跡に近いと思います。 さて、実際に乗ってみたわけです。 試乗車は残念ながらオートマでしたが、ディーゼルエンジンの素晴らしさは 十分感じることが出来ました。 それよりびっくりしたのが、内装の質感の高さ。 プラスチックパネルの表面の仕上げがシンプルで上品なのと ドアノブやエア吹き出し口を始めとするメッキパーツが最高にいいんです。 普通クルマのメッキパーツって、ただの鏡面仕上げで いかにもプラスチックにメッキをかぶせましたと言う感じで すごくチープで下品に感じることも多いのですが マツダのメッキパーツは、アルミの塊を職人が削りだしたと言う感じの 非常に高品質で、上品な質感を持っているのが驚きでした。 あと、実際に見るとボディの迫力も相まって まるでアメ車のフルサイズセダン並に感じた大きなボディは 運転中はまるで自分の脳神経がクルマと一体化したかのように タイヤの位置や車幅を容易に感じ取ることが出来たのがびっくりでした。 実家のインサイトよりも大きいのに数倍運転しやすく、 気持よくドライブできたのは間違いありません。 乗っていて気持ちのいい車っていうのは こういうことなんですよね。車とシンクロできる感じ。 今乗っている古いジムニーも、前に乗ってたマーチもそうでした。 人馬一体と言う言葉がありますが、まさにそれです。 零戦パイロットの坂井三郎氏が 「プロペラ軸の先端が自分のひたいであり、 両翼の先端が両手の中指の先に感じるほど、零戦そのものが私自身になりきってしまいました」 と言っていたのもわかる気がします。 ちなみに坂井氏は晩年ユーノス・ロードスターを愛車にしていたというのが 興味深いですね。 窓やボディがよく出来ていて、視認性がいいからか、 はたまたボディの剛性やサスのセッティグの良さでしょうか。 素人の自分にはそこまではわからなかったのですが、 少なくとも、マツダがそういう「人馬一体」を 商品における重要な競争力として鍛え上げてきているというのを痛感することが出来ました。 零戦と一つになれたパイロットが 最後に選んだ愛機がマツダが作ったロードスターだったというのは 偶然じゃないのかなと思います。 … もう一つの目的が、CX-5です。 うちの父と母がいよいよ本気で 役立たずのインサイトを手放し、CX-5に乗り換えるつもりらしいのですが 母が、CX-5がでかすぎるからと躊躇しているのです。 以前親父は試乗したことがあったのですが 自分はリアシートに乗っただけで運転はできなかったので 今回ついでに運転してみるとにしました。 こちらもアテンザと同じく、クルマとひとつになれる素晴らしい運転感覚で とにかく乗っていて気持ちがいいものでした。 そしてなにより、車高とシートが高いので 高い目線で運転できるので、アテンザよりもさらに運転がしやすいのです。 うちにあるインサイトはもちろん、先日親父がひっくり返しちゃった新しい方のジムニーより 運転しやすいと感じました。これなら母でも何の心配もなく乗れるでしょう。 内装もアテンザと同じ…写真で見るだけでは判別できないレベルです。 このデザインを統一する感じ、アルファロメオとかBMWみたいで 本当に日本車離れしててすごいいいなと思います。 あと、今年の夏ごろには 1.6リッターのディーゼルターボを積んだアクセラが出るという噂も…。 正直すごいワクワクしております。 … ただし気になったのが2点。 ひとつはお店の雰囲気と接客。 お店に入っても「いらっしゃいませ」の一言も無いし 試乗をお願いしても、「はい…?」みたいな、いまいちピンと来ない反応で なんだか歓迎されてないんじゃないかと感じてしまいました。 「ディーゼルとMTのアテンザの試乗車はありますか?」と聞いてみても 「うちにはないですねー。」とめんどくさそうに苦笑いするだけで… こっちからお願いしないと、他店舗にあるかどうかも調べてくれなかったのが残念です。 中の雰囲気も、いかにもワードで作った素人感丸出しのポップ、 暗いトイレ、古臭い家具と壁紙で、地方のみたいな暗い雰囲気で 本当に売る気あるのかなぁと感じました。 とにかくディーラーに行って 自分の居心地が悪いのは本当に嫌だなぁと思います。 市役所の窓口とか、違反切符切るときのおまわりさんのほうが もっと丁寧に接客してくれるよなぁと感じました。 お店にもよるのでしょうが 接客で「なんだか歓迎されてないのかな」と居心地悪く感じるのがマツダ(と最近のトヨタ) 田舎のガソリンスタンド以下の対応なのがプジョー。 町工場的で荒削りだけど結構フレンドリーなのがスズキと日産、そして三菱。 最高の接客とお店の雰囲気を合わせ持っているのがホンダとダイハツ、というのが 個人的に実際に行って感じた印象です。 もうひとつ良くないなぁと感じたのは、 カタログの説明が難しくてよくわからなかったことです。 低圧縮ディーゼルがなぜ良いのか、なぜ実現できたのか なぜ今までのディーゼルエンジンは高圧縮だったのか。全然わからないし 革新的なボディ設計で、衝突安全性や剛性、運転時の姿勢や視点がよくなったことなんかも わからないし… 説明の文章が専門用語だらけで、いかにも理系の人が書いた文章って感じで説明になってない。 自分は事前に雑誌やWebで散々調べてあるので知っていたのですが おそらく普通のお客さんは全く理解できず、そのまま終わってしまうでしょう。 ディーラーマンの説明もいまいちズレてるなと感じたので。 … 土地柄か国民性か ある程度、クルマに対してある程度インテリジェンスや教養を持っていると言われる ヨーロッパの人とは日本人は違うわけです。 もっとわかりやすく伝えないと、日本のお客さんは理解できないでしょう。 その点、トヨタなんかは昔から 革新的な技術ができると、わかりやすいCMで徹底的に宣伝しますよね。 ABSや衝突安全ボディも、他のメーカーも当然やってたんだけど まるでスターレットにしかついてないかのようなCM。 ちょっとした詐欺にも近いかもしれないけど、実際オプションではなく 標準装備したというのがスゴイし、だからこそ大々的に宣伝できたわけだ。 今でこそ当たり前になったハイブリットカーだけど 電気とガソリンという説明だけだと 当時は充電がいると思った人も多かったようで、CMだけでなく 新聞や雑誌広告ではその点かなりきめこまかく説明していました。 大衆が欲しいと思うものを作って、大衆にもわかりやすく伝えるというのは 大衆車メーカーとしてとても大事なことをしっかりやっている点が トヨタのすごいところだと思います。 (最近はちょっと大衆に迎合しすぎてたり、 ディーラーの対応が良くないと感じるのが残念ですが…) いいものを作るだけでは売れないし、 かといって売り方がうまいだけで、 よくないものが売れるのも良くないと思うのですが うまく、いい物がちゃんと売れるようになればいいなと思います。 一時期スバルは、マツダみたいにディーラーの対応が良くなかったり すごい技術満載なんだけど良さがよく伝わらなかったことがあったのですが 最近はトヨタの資本が入ってから、すごい良くなったと感じます。 まさに、いいものを、うまく売れるようなったということでしょうか。 おそらくクルマの出来に関しては地球上で最もすばらしいメーカーの一つであり 日本国内では最高のメーカーがマツダなのだと自分は信じています。 あとはもう少し、クルマづくりへの情熱を、お客さんへ向けてくれればと思った次第です。 … そういえば、アテンザのカタログを見ていて感じた 「せっかくすごい技術なのに全然伝わらねーぞ!」というのを 以前にも感じたことがあって、それは新型のワゴンRのカタログを読んだ時でした。 このワゴンRも、地味だけど革新的な技術が満載なんです。 発電を減速時に集中させてエンジンの抵抗をなくしたり、 ブレーキの引きずりをなくしてエネルギーのロスを減らしたり 強度が極めて強い鉄板を使ってボディをとことん軽量化したり。 おかげで燃費はもちろん極めて良好で、 軽は思えないぐらい加速も良くて、運転が楽しいのですが… そういう良さって乗らないとわからないし 残念ながらCMを見る限りその技術は伝わらず 完全に主役であるべきワゴンRが、 渡辺謙さんの圧倒的存在感にかき消されてる気がします。 KAT-TUNを起用したソリオのCMもそうですが 芸能人のキャラクターとあまりにも合ってないのは 果たしてわざとなのか、あるいは…。 個人的には、 アニメ作品とコラボしてCMやって欲しいなぁーと思う。 エヴァとかけいおん!とかミクとか。メガネ屋さんとかコンビニでやってる感じですね。 初代プリウスでは手塚アニメとコラボしてやってましたなぁ。 いっそ完全オリジナルのアニメ作っちゃうとか? と思ったらもう、ベンツがやってましたね。 輸入車に先を越されてはいけませんよぉ。 … で、このワゴンR マツダのお店でもOEM供給されて「フレア」と言う名前で販売されているのですが これが実物見ると、ワゴンRよりいいかなと感じました。 ちょっとチープだなぁと感じた本家ワゴンRの フロントマスクの造形、とくにメッキのグリルが、 フレアだとデミオにも通じるマツダのデザインに改められているので かなり高級感とスポーティーさが3割増しくらいになってました。 あと、内装の色もワゴンRのベーシックグレードはベージュなのに対して フレアの方はかなり濃いブラウンなのが、 個人的にはとっても締まって見えるので、よりオシャレでお上品に感じます。 ワゴンRでちょっと残念に感じていた、この2つの部分が フレアではきちんと改められていたのが嬉しかったです。 今日はこのへんで。ではでは。
by hiwai-rs
| 2013-02-04 13:00
| クルマ
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