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 トヨタから新型クラウンが発表されました。 続き ↓   なんじゃこりゃー！！！！ いったいトヨタはどこへ向かって行こうとしているのか…。 奇抜で挑戦的なデザインなのはいいんですが 全然煮詰められてなくて、洗練さが足りてない印象を受けます。 昔のWillシリーズみたいですね。 デザインがとても先進的で攻め込んでるんだけど、それをうまく製品のデザインとして 完成度を高めることができなかったという、そんな感じです。   … これが日本で一番大きな自動車メーカーのフラッグシップモデルというのは…最悪です。 レクサスがあるとはいえ…というかレクサスもあんまりかっこよくないし。  現行のLSはちょっと好き。 やっぱ国を背負う最高級セダンには ダニエル・クレイグのボンド映画に登場しても まったく違和感ないくらい、高級感とブランド、そして美しさを持っていてほしいものです。   スカイフォールに出てきたジャガーXJはほんとうに美しくて 大英帝国の最高級セダンとしてふさわしい優雅なスタイルだと思います。 （作ってるのはインドの企業だけど）   あと、シトロエンC6も本当に美しい。 奇抜で複雑なラインが交差しあって構成されているけど、 それを完璧にまとめあげているのが素晴らしい。 これのバンパーにフランス国旗を立てて、フランス大統領が乗っているのを見ると いやぁーやっぱフランスはすげぇなぁ。芸術と文化の中心、花の都だなと思います。 椎名林檎先生の愛車というのもうなずけます。 あと、シュコダ・オクタヴィアとボルボS60 アルファロメオ156も本当に美しいなと思います。    … 外車ばっかり上げてみましたが 国産車でも引けをとらないほど美しい車はたくさんあるし なかでもここ最近のセダンですと、この5つが至高だと個人的に思っています。      一世代前のアテンザ、レガシイ（前期）、アコード、ティアナ そして現行のフーガ。 この5台はシンプルかつ、繊細なデザインの美しさを持っていて 前後左右、中から見ても外から見てもスキのない完成度だと思います。 … さて、トヨタに話を戻すわけですが 今回発表になったクラウンをはじめ、ダイハツの新型ムーヴも かなりごてごてした奇抜なデザインなのが気になります。   始まりはG'zとかいうプリウスでしたね…。  … 不思議なのは、つい最近まで、トヨタは（それこそ俺の好みどまんなかの） シンプルでありながら、美しくて深みのある造形美でまとめる 本当に素敵なデザインで統一しつつあったのに、一体何があったんだろうということです。      最近発表された車だと86とかマークXとか。     ポルテ、カムリ、ヴォクシー、カローラもいいですね。シンプルで美しい。     このトヨタのデザイン言語は 遡るとアクア、さらに3代目のプリウスが始まりなのかなと思います。     さらに元をたどれば、ダイハツのムーヴカスタムとか 2代目プリウス、ゼロクラウンあたりから、その予兆を感じることができます。 ！？ あれ ちょっとまって もしかして、トヨタの最先端のデザインは ムーブ、プリウス、クラウンから始まるという可能性が微粒子レベルで存在している…！？ ということは今後、トヨタグループのデザインは いままでのシンプルで美しい路線から、まるでお仏壇やミニ四駆のような ごてごてした無意味な装飾やラインがてんこ盛りの方向に向かっていくということなのでしょうか… 恐ろしいことです。 こんな醜悪なものが日本の町並みを覆い尽くすというのは ある種、大企業によるテロ行為のようなものです。 … ただひとつ言えることは、 トヨタは美しい車をデザインして作ることはいくらでもできるこということです。 敢えてそうしないのはなぜか。 トヨタは美しい車を作るのではなく 売れる車を作ることを選んだということなのではないかと 個人的に思います。 トヨタはどこの企業よりも緻密なマーケティングを行う企業ですから その結果、売れるクルマに必要なデザインは 企業としては至極当然のことですね。 思えば、これまでも、必ずしも美しい車が売れるわけではなかったですね。 売れる高級ミニバンは、美しいエリシオンではなくアルファードやエルグランドでしたし かつて売れてた高級セダンと言えば、美しいアテンザではなく醜いマークXでした。 音楽でもそう、売れるのはAKBや嵐、EXILEであって、AdeleやDedemouseではありません。 映画でも、怪物くんや妖怪人間ベムが動員数で1位になる時代です。 結局、いいものが売れない、美しいものが売れない今の時代 その原因は企業ではなく消費者にあるのかなと思います。 正直、日本の消費者の趣向は欧米の先進国とは大きく乖離している気がしますし それではいいものを一生懸命作って作って海外に展開することができません。 トヨタが作ってるクルマを醜いと非難するのは簡単ですが それでは何の解決にもならないのだと思います。 個人的には、消費者のマインドを変えること。 そのためにはマスメディアをきちんとつくることが大事なのかなと思います。 本当にいいもの、美しいものを消費者に伝えていく そういうオピニオンリーダーとなるマスメディアを作ること。 そのためには、スポンサーである企業と癒着する必要のない 運営コストの少ないネットメディアという形態が必須なんじゃないかと考えています。 いまの日本の残念な感じ、イイ物が売れないでクソみたいなものばかりが市場にあふれて 消費そのものに対して消費者が信用を失っている時代。 この状況を打破するのは、メーカーでも政治でもなく、マスメディアなのだと思いつつ 今日は寝ることにします。 おやすみなさいー。
by hiwai-rs
| 2012-12-26 16:40
| コラム
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