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 みなさんどーも。ひわいです。 先日たまたま縁あって ホンダが新しく発売した軽自動車N-oneに早速試乗してきたので ご報告しておきます。 続き ↓ 最近ホンダの軽は背の高いトールタイプばかりでしたが、 このN-oneはトゥデイ以来途絶えていた、久々の軽セダン。 かつてホンダが初めて世に出した乗用車、 N360をモチーフに復刻したデザインが素敵です。   ミニやビートル、チンクやカマロなど最近の輸入車によくあるやり方ですね。 というか成り立ちだけではなく、デザインの方向性も かなりミニとチンクの影響を受けているなーと言う感じを受けます。   …    さて、実際乗ってみた感じですが デザインはとっても魅力的だけども 実際の質感がちょっと安っぽいな〜と思うところもありました。 ドアのパネルが押すとペコペコして工事現場の仮設トイレみたいだなーと思ったり インパネの艶のあるパネルとか、バンパー開口部のメクラ部分やホイールキャップなど、 プラ部品の質感がなんだかダイソーの台所用品っぽいなーと思ったり。 なんというか、デザイン画はすごく良かったのに モデル起こしとか生産技術とか、あれこれ経ているうちに 実際に販売される頃にはgdgdになっちゃっいました、 という国産車でよくあるパターンにはまってしまったのかなという気がします。   デザインの元になったであろうスタディモデルのEV-Nがすごい良かっただけに すごく残念に思います。 とはいえ、値段を考えると普通の人はそこまで気になるわけじゃないと思うし 軽自動車ではやっぱりトップクラスのデザインの良さだと思います。 シートや各種スイッチ類の触感もソフトで上品だし 室内のメーターや、ヘッドライト＆テールランプとかの照明類の造形が とても奥行きがあって素敵でした。 あと、カラーバリエーションもポップで面白いのがいいですね。  …  問題は走りです。 一言で言うと、発狂しそうなほど遅いということです。 10年前の軽自動車と大きく変わらないレベルです。  特に先日試乗したワゴンRと比べると、ものすごい差を感じました。 ファミコンとプレステ2くらい、もしくはPentium4とCorei7くらい違う感じがします。 とにかく発進時がもっさりしているし アクセルを吹かして加速する時に、壊れるんじゃないかと思うくらい ひどく苦しそうな悲鳴が聞こえてきます。 気がつくとスルスルと軽やかに加速していくワゴンRと対照的に ものすごい苦しそうで、なかなか加速して行かないN-one… 原因は何なのか考えてみたのですが ボディ重量の差がかなり大きいのかなと思います。   ※上：N-one・下：ワゴンR N-oneは2WDのベーシックモデルで840kg 同じようなグレードのワゴンRより60kgも差がついてしまっています。 さらに今回試乗した4WDモデルになると、2WDのワゴンRより110kgも重いわけです。 悲しいことに、N-oneの方がワゴンRと比べると背が低くて小さい。 室内も格段に狭いので、この差はかなり衝撃的と言わざるを得ません。 あと、エンジンやCVTの完成度や発電機の制御など ワゴンRは更にパワーも優れている感じも受けます。 かなりエンジンを吹かした時に、格段に滑らかで静かでしたので。 … とはいえ全部これは、クルマとおしゃれなものが大好きな 偏屈で体重150kg、身長183cmの非常に特殊な人間、 私ひわいの独断と偏見で感じたことです。 きっとこのN-oneも普通の女の子が普通に乗る分には何も問題ないでしょう。 ただ、負荷をかければかけるほど、使い込めば使い込むほど ワゴンRとN-oneの差はより鮮明に感じられるようになるのは間違い無いと思います。 軽自動車の王様として、スズキが社運をかけて開発したワゴンRは もう本当に、国産車として最高に高い志をもった大衆車の完成形だなと思いました。 一方でN-oneは、既存の技術をそのまま流用した中身に ちょっとおしゃれなデザインをかぶせただけ、と言う感じがしました。 少なくとも、自動車界のジョブズとも言える、 本田宗一郎のこだわりがたっぷり詰まった、あのN360の志は 残念ながらほとんど受け継がれていないように思います。 それでも今の時代、車にそれほど詳しくなくて ちょっとかわいいクルマが欲しいのよ、なんて人にはそこそこ売れるかもしれません。 しかし、そういうのはダイハツも散々やってるし、スズキもワゴンRの飛躍的な技術を活かして どんどん色々なパターンの軽を展開してくるでしょう。 そうなると、ホンダもやばいんじゃないかなぁ…なんて余計な心配をしてしまいます。 とはいえ、ホンダが持ってる一番の強みは、もはやクルマのデザインや走りとかじゃなく ディーラーの対応がとっても親切で、 アットホームで心地いいという所なのかもしれません。 おもてなしの心、これは他のどのメーカーのディーラーも ホンダにかなわない部分だと思います。 結局、人間っていうのは どんな商品を買うかよりも、どこで誰から買うかっていう方が 気持ちのいいお買い物には大事なのかもしれませんね。 【まとめ】 N-oneの◯と☓ ◯ デザインの面白さ・カラーバリエーション シートやスイッチ類の感触 照明類の光り方がかっこいい所 ディーラー対応の心地よさ ☓ 苦痛なほど遅い アクセル踏んだ時の悲鳴のようなひどい音 細かい所の質感が安っぽい 値段がそれなりに高い 同じ値段ならワゴンRの方が格段に中身も質感も格上 … クルマの走りとか質感とかの違いがよくわからないけど、 とにかくトレンド（恥）と可愛いものが好きな女子（笑）向け ただし、そのうち中身の出来が何倍も素晴らしいワゴンRに もっとオシャレでクールなボディをかぶせたN-ONEの対抗馬を スズキが近いうちに出してきそう（新型アルトとかMRワゴンとか） そんなわけで、違いのわかる人には 購入するのはもう少し様子を見てからにするのをオススメします。
by hiwai-rs
| 2012-11-06 23:28
| コラム
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