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一難去ってまた一難、
映画の撮影や修論が一段落したと思ったら こんどは就職活動のあれこれを急遽しなくちゃいけなかうなったりして とてもニートには耐え難い忙しい日々を過ごしていました。 みなさんどーも。ひわいです。 今日は無事修士論文の中間発表が終わり とりあえず忙しい日々は一旦これで落ち着きました。 が、何故か風邪を引いて寝込んでいる今日この頃です。 ところで、先週末はなぜか3軒もディーラーさんを回って試乗三昧してきたので そのことを、まずまとめておこうと思います 続き ↓ 最近なぜかお友達からクルマについての相談を受けることが多く また、それに対してあれこれ面倒を見るのがとっても楽しく感じています。 で、いま考えている案件が2件。 「とりあえず移動手段として軽の新車を買おうと思っている23歳の童顔イケメン生主」と 「なんか毎日が楽しくなるかっこいいクルマがほしい25歳のイケメン公務員」です。 … まず、前者の場合は結構クルマ選びは簡単で 燃費よくて車体も手頃な価格でデザインの軽自動車、というのが条件。 ちなみに山口県在住の人なので冬道の心配もなく 基本的には一人+彼女とか友達を乗せる程度。年間1万キロ走るとのことで 2WDでオートマの軽自動車がベストな選択肢であることはすぐにわかりました。 ただ、彼が今乗っている軽自動車がなかなか古い年式で 燃費も悪く、走りも経年劣化のせいかなんだか頼りなくて、 新車とはいえ、また軽を買っていいものかちょっと心配しているとのことでした。 そんなわけで、軽自動車の王様「ワゴンR」の新型を試乗してきました。 NA2WDで28.8km/㍑※という驚異的な燃費は渡辺謙さんがCMで教えてくれましたが 果たして、走りや乗り味、全体の質感などは乗ってみなきゃわかりませんものね。 (※ちなみに4WDで27.8km/㍑、ターボで26.8km/㍑というのも衝撃です) 近所にスズキのディーラーがあるのですが ジムニーの件でいろいろお世話になっているので、ということで 免許証見せただけで、試乗車をすぐ貸してくれました。 しかも店員さんが一緒に乗るわけでなく、お一人でご自由にどうぞ! というので、好きなだけ乗り回してきました。 … ディーラーの前を通る国道5号線は 法定速度で走っていると後ろからカマを掘られかねないほど流れが早く おそらく首都高よりも平均速度は高いと思われます。 それなりに勾配のあるその道を、張碓方面へ軽く登ってみましたが 出だしからいきなりビックリ。 走りがべらぼうにいいわけです。 ちょっと怖いくらいスルスルと加速していって ここに書くと社会的にイケナイ速度まで、気づかないうちに到達してしまったのです。 確認しておきますが、運転しているのは体重150kgの男です。 しかも2WDより50kgも重たい4WD… 2WDで普通の体重だったらどうなっちゃうのでしょうか。 この走りの良さの理由は、ボディとエンジンにあるようです。 軽自動車では異例なほど強度の高い鋼板をつかって、軽くて剛性の高いボディになっています。 なんと先代よりも70kgも軽くなっているのだとか。 さらに、そこに積まれるエンジンがやばい。 いままでのスズキのエンジンは、遡れば40年も前に設計されたのを コツコツと改良して使われてきたのですが 今回のR06Aというエンジンは、ゼロから設計した完全新設計のもの。 とにかく軽くて低抵抗、そして高圧縮でパワフル&超低燃費という劇的な進化を遂げています。 さらにすごいのは、発電。 一般的にはエンジンは常に発電機を回して発電をしているのですが、これがとても重い。 (ママチャリのライト用の発電機が重たいのと同じですね) それをワゴンRは減速時だけに集中することで、 走っている間の発電によるパワーロスをカット。 チョロQでいうところの 「さいこうのシャーシ+さいこうのエンジン+さいこうのはつでんき」ということです。 ※ アイドリングストップも、注意しないと気が付かないレベルで 停止と再始動が自然。かつ静かだったのも見逃せません。 … あと、足回りも凄くイイ。 幅が狭い軽なのでフラつきがあるかとおもいきや ヘタな国産のコンパクトカーと同等かそれ以上にしっかりしていました。 スタビライザー無しでこれなので、上位グレードだともっといいはず。 (ちなみに標準グレードでも言えばこっそり付けてくれるみたい) 店員さんがいないのいいことに、 結構わざと乱暴にステアリングを左右に振ってみたり 思い切りアクセルを踏み込んだりしましたが、何一つ不満な点は無し。 軽くて剛性のあるボディ+高効率でパワフルなエンジン、そして硬めでいい足。 見た目は軽ワゴンですが、走りは欧州のホットハッチに近い感じを受けました。 軽自動車板スプラッシュというとわかりやすいかも。 以前試乗したライバルの現行ムーブは、悪くはないけど 「しょせんは軽だな」というちょっと諦めを禁じ得なかったのですが ワゴンRはどこをとっても「軽だからしょうがないよね」みたいな妥協を感じませんでした。 もちろん脈々と受け継がれてきたワゴンRお得意の 室内の広さと使い勝手は相変わらず抜群、というか更に進化してました。 重ねて確認しておきますが、身長183cm体重150kgの私がきちんと座れるように 運転席のドラポジを合わせたまま、その真後ろのリアシートで足が組めるレベルです。 普通の体型の人だったら生活を営むことが出来るでしょう。 あと、やっぱりリアシートの背もたれを倒すだけで、 おしりの部分が連動して下がってくれる&フラットな荷室になるのは 最高に便利ですね。ジムニーがそのあたり結構残念な感じなので、羨ましいです。 あと良かったのが内装のデザインとクオリティ。 誇張抜きで、トヨタの86よりも質感が高いように感じました。 もちろん史上最悪の国産車として名高い、我が家のホンダ・インサイトよりも抜群に良いです。 ちょっと色がベージュで女子(笑)向けに感じましたが 男の子向けのスティングレイはブラック&本皮仕様で 文句のつけようがないくらいかっこ良くて、質感も最高でした。 … そんなわけで、どこをとっても素晴らしい出来のワゴンR。 性能や品質はもちろん、日本の道路事情、維持費などを加味して考えると もはやこのワゴンRは、単なるセカンドカーや買い物用の足ではなく 大衆車として、これ以上ない最高の選択肢であると感じました。 というか、ワゴンRワゴン以外の車を買う事自体 非常に愚かなことなのかもしれません。 iphone以外のスマホを買うとか、たけのこの里ではなくきのこの山を買うとか ワンピースではなくフェアリーテイルを買ってしまうとか、 台湾ではなく韓国に旅行に行くとか、映画館で仏陀再誕を見るとか、 「自分は情弱です!」と周囲に宣伝しているようなものなのかも。 … ただ、新型ワゴンRで 個人的に少し残念だったのは外観のデザインとカラー。 先代のほうがもっと切れ味の鋭いデザインで 軽自動車、いや国産車でもトップクラスの美しさだったと思うのですが 新型は、すこし野暮ったく低俗になったように感じます。 用意されたボディーカラーもぼんやりとした地味なのがメインで、 自分の好みではない感じ。 ただし、そこは隙のないスズキのこと。 素うどん的なシンプルな美しさと安さが売りのアルトエコや ポップでデザインの良さが売りのMRワゴンも取り揃えていて、上手く住み分けをしています。 どちらもワゴンRと同じ新型エンジンを積んで、燃費も30km/㍑というのが嬉しいですね。 予算やボディサイズ、使い道やデザインの好みなど 幅広いユーザーのニーズをがっちり受け止める体制が整っています。 日産やマツダにOEM供給車しているのも含めると、 本当に多様なデザインが展開されていて、取りこぼしは少なさそうです。 トヨタやスバルで売ってるダイハツのOEMは、 どれもほとんど代わり映えがせずつまらないので、この辺は見習って欲しいところです。 あと、本当に素晴らしい出来なのに 「クルマ好き」な人を喜ばせる存在ではないというところが残念でした。 ただし、おそらくはこのワゴンRをベースに スズキの軽はどんどん刷新されていくと思われます。 背の高いランディは、ワゴンRのこの出来に加えて 室内の広さももっと突き詰めてくるはずで、きっとあの醜悪なNboxを叩き潰してくれるはずだし ジムニーもこの新型エンジンを引っさげて新型が出るとの噂も…。 でも特に期待しているのは、アルト。 この素晴らしいエンジンとボディをベースに より低くて軽いアルトに、ターボ4WDのワークス仕様を追加したら それこそ日本中の欲求不満で爆発しそうなクルマバカが望み続けてきたクルマ そのものなんじゃないかと思います。 86なんかではなく、みんなそういうホット軽が欲しいはずでしょ。 もしそれが無理でも、ぶっちゃけエッセみたいに 商用のNA&MTのモデルだけでも設定してくれたらすげー楽しめそう。 … そんなこんなで帰宅後 早速件のイケメン生主にこの旨を伝え、とにかく猛烈にプッシュしておきました。 写真やスペックで見る限り、 ワゴンRのカスタムモデル、スティングレーがかなり気に入っていたようなので 走りの方も「ひわいさんのお墨付きなら!」ということで、これに決定! これはかなりいいお買い物になると、自信を持って言えるので とても満足しています。自分の車じゃないのにね。 … さて、問題はもう一人の方。 元々「トヨタの86買おうかなー」なんて悩んでいたくらいなので スポーツカーが欲しいけど、実用性も大事だし、でもデザインが良くないと嫌だし なにか新車で買いたいと思えるようなワクワク感、非日常感がほしいし そろそろ結婚するのでオートマ限定の嫁でも運転できないと…という なんとも欲張りで優柔不断な条件なので、とても難しく悩みました。 で、あれこれいろんな車種を紹介して ようやく絞り込んだのが、 プジョー308とフォルクスワーゲン・ポロ、この2台でした。 スポーツカー並の走りの良さ、そして非日常感と美しさ そして実用性を兼ね備えたクルマと言う条件に合うのが 国産車では見つからず、この輸入車2台に行き着いたわけです。 で、ワゴンRを試乗した後 そのイケメン公務員を家まで迎えに行って、ディーラーへ試乗しに行って来ました。 まず最初はプジョー。36号線と環状線の交差するあの辺にあるところです。 お店も店員さんも、車屋さんと言うよりは高級腕時計とかジュエリーのお店みたいでした。 308の前に新発売の208も試乗させてもらいました。 合計2台。嬉しい限りです。 そのあと、だいぶ暗くなってから 平岸のフォルクスワーゲンへ(イタコ芸人さんの事務所が向かいになるところです) ここでは輸入車では異例な20km/㍑超の好燃費を誇る エコモデルのブルーモーションのポロを試乗させていただきました。 ※ イケメン公務員が一緒の写真も撮ったのですが 本人からブログへの掲載を断固拒否されてしまいました。 さて、試乗して考えた結果… 308も208も、シートと足の出来がすごくいい。 なにより外装はもちろん、内装のデザインが最高にかっこいい。 308は6速オートマで良い感じだけど、208は4速オートマでがっかり。 (プジョーの4速オートマはトラブル怖いし) 6速マニュアルの208GTも魅力的なんだけど 結婚後のことを考えると…と言う感じ。 どちらにしても、ちょっと派手目なディティールで カッコつけすぎと思われるのが嫌だな、と感じたそうです。 あと燃費の悪さがちょっと気になりました。 それと、プジョーはディーラー対応が悪いなんて話もチラチラ聞くので怖いのもあります… 本当はフォルクスワーゲン・ポロのGTIが本命なんだけど エコモデルのブルーモーションを試乗してみると、もうこれで充分すぎるくらい かっこいいし、走りもイイ。 デザインが派手過ぎず、とにかく細かく見るとすごい丁寧なのがいいですね。 あと10年は陳腐化せず、飽きないで毎日乗れそうです。 なによりDSG=ツインクラッチの7速セミオートマが素晴らしい。 本当はマニュアルがいいけど嫁のせいで…という妥協感がない。 かえってマニュアルよりいいんじゃないかと思えるくらい。 燃費が20km/㍑超というのも嬉しい。税金も安いし。 でもここでGTIをあきらめてブルーモーションを買っちゃって あとで後悔しないか心配している部分もあるそうで。 とはいえ、230万円で買えるブルーモーションと 330万円もするGTI…100万円もの差がある。 アウトバーンならいざしらず、日本の道路事情にGTIまで高性能なクルマは必要ないと 頭では分かっていても、やっぱりどうしても欲しい!…とのこと。 この差に納得できるか、近日中に改めてGTIを試乗してみて考えようということになりました。 そんなわけで、ポロにはもうほぼ決定したんだけど GTIかブルーモーションどっちを買うかで悩んでいる感じですね。 それでも、RX-8やら86、レガシィやシロッコとかと悩んでいた頃と比べれば だいぶ絞れてきたので、大きな進歩といえるでしょう。 … 今回、ワゴンRからプジョー、フォルクスワーゲンと一気に試乗してみて感じたのは ただ生活の道具として、数字的な進化を続けてきたワゴンRが究極の国産車だとすると デザインや走り、感性的な魅力を磨きあげて、さらに燃費の良さまで加わったポロは、 究極の輸入車、日本車キラーを本気で目指しているなーと思いました。 非常に両極端ではありますが、どちらも真剣に持ち味を探求し続けた結果 生まれた、本当に素晴らしい車だなと思います。 そして、そのどっちつかずの中途半端な車は これからどんどん存在価値を失って行くのだろうと思います。 ヘタな国産のコンパクトカーや軽自動車はワゴンRの前では 走りも質感も維持費もすべてが中途半端な存在にしか思えないし 中途半端にデザインを売りにしている、オーリスとかジュークとかは 本質的な作りの良さを磨きあげたポロの前では霞んでしまう。 … かつて「2位じゃダメなんですか?」とのたまった国会議員がいましたが スーパーコンピュータの世界はもちろん、一般市民のお買い物においても わざわざ1位よりも劣る2位を選ぶ馬鹿はいないということなのだと思います。 一方で恐ろしいことに、どんなに努力を積み重ねて性能を磨き上げても 1位だろうと2位だろうと、そもそも必要のない人には何の価値もないということです。 どんなに「これをもってないと恥ずかしい現代人のマストアイテム!」 なんてマスコミが騒ぎ立てても、 必要のないものを買うほど馬鹿馬鹿しいことはありませんからね。 とにかく消費者がどんどん賢い買い物 つまり自分のニーズをきちんと理解した上で、それに見合った コストパフォーマンの優れた選択肢を(買わないという選択肢も含めて) 選ぶようになってきている今 売れるものと売れないものの差はどんどん開いていく一方なのだと痛感した そんな週末でした。
by hiwai-rs
| 2012-10-30 23:06
| 日記
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