ラリー北海道のオフィシャルに
先週の火曜日から昨日まで行って来ました。 ところが先々週日曜日のダートラ後から喉が痛く 月曜日にははっきりとした風邪の症状が…。 そして帯広出発の火曜日には39度の熱を出し、猛烈なだるさで立つこともままならず、 病院で点滴を打ってもらい、お薬を頂いて気合で日勝峠を越えました。 幸い日の出ているうちに帯広に入ることが出来ました。 ツインルーム独占使用、次の日の仕事も早くなかったのでよく眠ることが出来 だいぶ体調は良くなりました。 水曜日、初日の仕事は倉庫でラリーの準備。 夜に陸別入り。 木曜日は選手の下見走行=レキ。 パウセカムイ出口で通過確認。 マーチがアイドリング中オーバーヒートする症状がではじめる。 金曜日は帯広のスーパーSSの出口と サービスパークのパルクフェルメでマシンの整理。 以後、サービスパークで パルクフェルメ、及びリグループでマシンの整理をやっていました。 本番中はいままで ラジオやコースロック、スタートやフィニッシュなど 山の中の仕事ばかりだったので、サービスパークでの仕事は初めてでした。 山の中よりも仕事の開始が早く、そして終わるのが遅いうえ 外での仕事なので、朝と夜は寒くて死にそうになってたのですが 色々と新しい経験が出来ました。 まずマシンの整理なので 選手と非常に近いところにいたので、お話する機会が少なくなかったこと。 山のスタッフとはちがう、サービスパークで働くスタッフの人達と知り合えたこと。 あと、スタッフ用のケータリング「掛村」を思う存分堪能できたこと。 とはいえ、やっぱり山でのお仕事の方が自分には合っている気がします(*^_^*) 大自然の中拘束され、時間を潰すだけの方が好きですし なによりサービスパークでの仕事はとにかく激務です。 選手と近い分、トラブルもいくつかあったり。 陸別では誘導でミスってマシンが一台側溝にはまってしまい選手に怒られたり。 (赤黄青の大勝利カラーのエボⅩだけは一生忘れない) サービスパークで爆走したスターレットのせいで砂利が撒き散らされて 某チームが憤慨→選手を謝らせるために一緒に行くとか…。 あと、帰りにガソリンを入れてもらえませんでした。 山の仕事は終わった後必ず給油してもらえるのですが…。 ちょっと色々と違う部分があって、なれなくて大変でした。 ちなみに帰りの日勝峠は吹雪いていました…(^_^;) 113年ぶりに早い初雪だそうで。 … ただ今回は例年に増してとにかく運営に混乱が多く いたるところでトラブルが続出していました。 その時被害を被るのはいつも現場です。 特に陸別では僕のいたタイムコントロールでトラブルがあり ある選手が出走順が遅いクラスの後にずれ込み、それが遠因でリタイアすることになり ポスト長に言いがかりをつける、という一幕もありました。 原因はそもそもある選手が横転しレースが一時停止になってしまい その時間のズレが運営から現場に連絡されなかったことにあるのですが 見ていてなんとも後味の悪い結果になってしまいました。 選手の気持ちも痛いほどわかるわけです。 「数ヶ月分の月収をエントリーフィーに支払ってるのに!」 「この不況の中支援してくれてるスポンサーにも言い訳ができない!」 「どうしてこんな理不尽なことが…」 … 今回のイベントで、予想はしていたけれど 痛感したのが、イベントの内輪さでした。 たしかにそれなりに選手も多く、お客さんも入っていて 盛り上がっているようには見えるけど、 それはとにかく熱心なマニアが、まるで一種の宗教のようにやっているだけだし もしくは選手の家族だったりして 「普通のお客さん」は実はかなり少ないように感じました。 これは他の成功しているスポーツイベント、更に言えば演劇や美術など 客商売全般にあまりないことです。逆にダメな客商売によくあること。 内輪なイベントにはスポンサーも付かず、新しいお客さんも選手も生まれず どんどんと衰退していくしか無いわけです。 選手と会話していてびっくりしたのが 元々オフィシャルのスタッフだったのに、選手になった人が とにかく多かったことでした。 あと、選手のことをお客さんと呼ぶスタッフがいたことも気になりました。 本来お客さんと呼ぶべきはイベントの観客、雑誌やネットメディアを通じて応援している ファンの人達のことのはず。 主催者とスタッフ、選手だけで完結している内輪。 そこにお客さんは存在していないのです。 しかし、それを取り上げるメディアや出資するスポンサーなどは奇特で 一般的には存在する方がおかしいでしょう。 結局、かつてお客さんを一切排して 関係者だけでこっそりとモータースポーツをやっていた闇の時代の名残が いまだに強烈に残っていることが原因に思います。 … 今回のイベントの混乱も、言ってしまえばとにかくお金がなく 主要なスタッフを解雇してしまい、残った少数が尋常じゃないハードワークをこなし 連絡や配慮が行き届いていなかったことにあると思います。 とにかく今回は、どこへ言ってもスタッフの皆さんが大変そうで 特に山長と呼ばれる班のリーダーの人は辛そうだったのを覚えています。 あと相変わらず変な人、経験のない人、仕事が出来ない人(自分含む)は結構いて 経験が豊富で仕事の出来る一部のベテランスタッフばかりが激務になっていて 不公平だなーというのも感じました。 しかし、そもそも平日から何日も手伝いに来て 薄給で赤字が出るのも当たり前な状況で、 優秀なスタッフが集まることのほうがおかしくて、そんなのはないものねだりなんだよ。 そういう優秀な人は学生や社会人に限らず、本業で忙しいから。 どんなにダメな人が来ても、うまく行くように指示を出してコントロールしないと 運営は上手くいかないんだよなぁーと痛感したのです。 仕事中一緒になったベテランのスタッフの人が 「最近のスタッフ、特に学生は甘えてばっかりで困る」 「昔は寝る場所も食事もなかったんだから文句を言うな」 みたいなことを言っていたけど…それは違うだろと。 結局、いい環境や待遇を与えられないのに 優秀なスタッフを集めるなんていうのは不可能で、それは逆に 使う側の甘えなんだと思う。 (ブラック企業でよく聞く話だ) 今はまだ、ラリーを心から愛している 経験豊富ですごい優秀なスタッフが奇跡的に居てくれているけど それがいつまでも続くわけじゃない。 ラリーの魅力に甘えてばかりではなく それを抜きにしても、優秀なスタッフが集められるように、良い待遇と環境を作ること どんなスタッフでもきちんと動けるように、指示を出せる連絡システムとマニュアルを きっちり作っておくこと。 これがうまく運営していくカギだと思うんだけど 結局それには、お金がかかる。 でも、お金を集めるにはいまの内輪なままじゃダメで もっと普通の人が見れる、面白いと思えるオープンなイベントにしないと いけないんだと思う。 … とにかくここ最近は、ほぼ毎週末モータースポーツのイベント漬けで 学ぶことがたくさんあった1ヶ月でした。 もっと面白く、いいものにできないか。 何か自分にできることはないのか。それをつねに頭の片隅に置きながら参加してみて 色々とアイディアも浮かんだので うまい具合にまとめてみたいと思います。 とりあえず、また風邪がぶり返してきたようで 体調がわるいので、寝ます。 いよいよ寒くなってきたので 毛布にお布団を重ねるようになりました。 ぽかぽかでいいです。ではではー。
by hiwai-rs
| 2011-10-04 01:51
| 日記
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