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今日も昨日と同じく、深夜に酔いつぶれた父親(課長)をすすきのまで迎えに行くという
親孝行ぶりが半端でないひわいです。こんばんは。 今日は身辺整理を勧めるつもりだったのですが 先日高校の時の先輩からたっぷり貸していただいたマンガの山の中から 偶然、あるマンガを見つけてしまったのです。 「モリのアサガオ」 モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (1) (ACTION COMICS) posted with amazlet at 11.07.02 郷田 マモラ 双葉社 きっと、読み始めたら止まらないんだろうなぁーと思いながら読み始めると 本当に予想通り、一気に読みきってしまいました。 新人刑務官とある死刑囚の友情を描いた作品、とのことですが それだけではなく、死刑囚、刑務官、被害者、マスコミ、死刑廃止運動家、そしてのその家族と 様々な人の苦悩や葛藤も緻密に描かれていて、非の打ち所のない作品でした。 同じ死刑囚という括りの中に様々な人間がいて、一切反省を見せないタイプの人間から 自分の罪の重さから逃げるために、反省することから逃げているタイプ、 すでに反省し死を待つ人間、死に怯える人間、そして冤罪被害者の人たち… 主人公の刑務官が、まるで探偵のようにいろいろな人々の背景を推理して 真実を導きながら、その辛さから開放してあげようと努力していく、というのが このマンガの根幹です。 このマンガの一番素晴らしいところは 死刑が良いか悪いかではなく、主人公が様々に葛藤し迷いながら 自分なりの答を探していく、というところで、 読み手が主人公と一緒に、死刑について、人の命について考えさせられるわけです。 僕自身も答えを出せずにいました。 きちんと反省して芸術の才能を開花させつつも死刑になる人や そもそも冤罪の場合は取り返しが付かないし、 一方で一切反省をせず、情状酌量のない人間もいるわけですから…(光市の事件とか) … ただ一つ、この作品で思ったのは 人間には「締切り」が必要なんだということです。 死刑囚の場合、いつ死刑執行が行われるか分からない一方で 確実に自分の生命が限りあることを付きつけられるわけです。 多くの死刑囚が罪を悔いて、熱心に被害者に祈りを捧げたり、遺族に手紙を書いたり 執筆活動や作品制作に精を出したり出来るようになるのは きっと自分の人生の締切りをはっきりと意識できるからなんだと思いました。 … 自分も締切りとは無縁な大学院生活の中で 随分と堕落した無意味な毎日を送ってしまいましたが 夏には絶対ベルリンへ行くという自分なりの締切りを設けてから 身の回りのことがどんどんと捗るようになって、とても充実しています。 前にも書いたかもしれませんが、「死」というのは究極の締切りであって 神様の贈り物なのかもしれないなーとさえ思うことがあります。 きっと永遠の命なんかあったって、今までの自分のように 意味もなく堕落して過ごしてしまうだけだと思うので…。 … とにかくここ最近、すばらしいマンガや映画など 名作と呼ばれるコンテンツに触れる機会が多く、とても嬉しく思います。 考えて見れば、最近読んだヒストリエもヴィンランド・サガも 今日読んだモリのアサガオも、文化庁メディア芸術祭で大賞に選ばれた作品です。 ちょっとメディア芸術祭のサイトで過去の受賞作を見て回ったんですが まだまだ自分の知らない素晴らしい作品に出会えそうです。 ここで、2010年度にアニメーション部門で優秀賞に選ばれた 「フミコの告白」と、作者の最新作(京都精華大学の卒業制作でもある) 「Rain town」をご紹介しましょう。 … あと、今日は金曜ロードショーでもののけ姫でしたね。 公開後すぐに映画館でかーちゃんと観たし パンフレットもすり切れるほど読んだし、DVDも持ってるのに やっぱりみたくなっちゃう。 今回は特に、ニコニコ実況のコメントとTwitterのハッシュタグ#mononokehimeのタイムラインも パソコンで追いつつ、テレビでもののけ姫を見てみました。 まさにニコニコ動画と同じ仕組です。 それがまた面白いわけです。 自分が盛り上がるのと同時にコメントがすさまじい勢いで流れていくのも面白い。 (アシタカの各セクシーシーンと、モロの「黙れ小僧」がすごかった) あと聞き取りにくいセリフに字幕がつくのも嬉しい(古い日本語が出てきますからね) とにかく、日本中の視聴者と感動とか意識を共有しているような気分で これは映画館でもDVDでも出来ない体験だと思うんです。 ニコニコ動画の持つ面白さ=要素っていうのは色々ありますが やっぱりコンテンツをみんなで共有する、一緒に感動するというのが嬉しいんだと思います。 最近アニメを無料公開したりしているのも、そういう要素に重点を置いて 新しいメディアとして展開していこうと運営もしているんでしょうねぇ。 あと、つまらないメディアも面白くする空耳やツッコミの機能もありますね。 今度のゲド戦記の時に、どんなコメントが流れるかとても楽しみであります。 … 締切りの話をしましたが 身辺整理ばかりではなく、作品制作にも精を出したいところで ちょうどいい締切りを見つけました。 7月14日、兄貴誕生祭 ずっとMADというものを作りたいと思っていたのですが いい機会に、ちょっと挑戦してみます。
by hiwai-rs
| 2011-07-02 03:48
| 日記
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