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よっぽど旅で疲れていたのか
それとも昨日のカナダグランプリのせいか 今日は起きたら午後の2時半でした。 失われた時間を必死で取り戻すべく、すぐに 2週間ぶりに愛機マーチに乗って出発しました。 妹を教習所へ送り、スズキのお店でジムニーのパーツの見積もりを出してもらい そのあと張碓にあるクラシックカーの車屋さんとカフェが一緒になった カフェハリウスさんに行ってきました。  欧州車、特にクラシックカーを扱っているお店だったので ベルリンに行ったら500€くらいの中古車を買いたいんだけどどうなのかしら？ ということでアドバイスを頂きました。 ヨーロッパは陸続きなので、日本とは比べものにならないくらい長距離を走る場合もあるので 10万キロオーバーは当たり前なんだそうです。 そして速度も高いし、遠出も多いので、 タイヤやブレーキ、足回りやクラッチなど重要な部分の整備はきっちりする人が多く 逆に見てくれやオーディオ、エアコンみたいな走りに関係ないところはあまり気にしないのが ヨーロッパでは多く、日本とは結構状況が違うようです。 ただ、基本的には日本と同じで、長距離でもちゃんと整備してあるクルマか 田舎のおばあちゃんが乗ってた、極低走行だけど暇だから洗車も整備もしっかりしてる 古い（＆ダサい）クルマが狙い目で、最期は自分で試乗して決めるしか無いんだそうですね。 長距離でいいコンディションなやつならこのプジョーとかオペルとかよさげ。999€もだせばアウディも買えるぞ！ でもやっぱり、走行少ない「おばあちゃんのクルマ」がいいよね。こんなフォードがいい。 しかし、もっと先に調べるべきことがあるだろうというねｗ でもその後カフェで色々とお話が聞けてよかったです。 まず、僕が以前初音ミクのGTカーのカラーリングのデザインをしたというのを なぜかご存知で、色々とおはなしをしました。  元々デザイン系の仕事もしてるせいか札幌ビエンナーレとも結構つながりがあるお店で （というかビエンナーレでおなじみのHさんの行きつけのお店なんだとか。 しかも初音ミク作ってる会社の社長のお友達が働いているとか） それに関してもおはなしをしました。 そして、そのお店はクラシックカーのラリーなんかのイベントも開催していて なんでも色々と新しいプランを練っているとか。 昨日ブログに書いたようなことをお話ししてみたら まさに同じような方向で企画中なんだそうです。 デザイン、クルマ、ラリー、ヨーロッパ、うちから車で10分… 世間って狭いなぁー!!!!! その後、久しぶりにドライブがしたくてうずうずしていたこともあり 朝里ダムが湛えるオタルナイ湖の湖畔の展望台に行ってきました。   思えば展望台は通り過ぎるばかりで、きちんと歩いて眺めたのは初めてでした。 霧雨の中のオタルナイ湖の眺めは タルコフスキーの映画のように感動的に美しくて、本当に幻想的でした。 しかも湖畔にはまるで祭壇のような場所もあり、 ICOやゼルダの伝説に出てきそうな場所でした。 ゴールデンウィークに長野や東京に行って 美しい風景も美味しい食事もいっぱいあって、もしかして北海道は オワコンなんじゃないかと思っていたのですが 今回2週間も東京に滞在して返ってきた今 実はすぐそばにある魅力に気づいていないだけだったんじゃないかと思うのです。 どうしても北海道の風景はクルマから眺めるばかりで やはりきちんと車から降りて、ゆっくりと立ち止まって眺めないと 見つけられない魅力もいっぱいあるんですね…。 遠くまで行かなくてもいいから、そういう素敵な場所で ゆっくりと風景や風や草や木の香りを感じながら 読書をしたり考え事をするって言うのは、とても大事な気がします。 ベルリンへ行くとか東京に就職だとか その前にやることはいっぱいありそうですね。  そんなわけで、今読みかけだったマンガ「プラネテス」を 湖畔で読みきりました。 もっと早くに出会っていれば、と思うくらい 本当に非の打ち所の無い作品でした。久しぶりにこういう作品に出会えました。 あらすじ ウィキペディアより □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 時代は2070年代（2075年以降）。 人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。 火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。 毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、 宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。 しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ（宇宙空間のゴミ。 廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など）は軌道上にあふれ、 実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。 主人公のハチマキは宇宙で働く会社員。 主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。 いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。 ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、 当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ なんというか、今進路に迷っている自分にはものすごい沁みいる内容で 木星に行く宇宙船のクルーになるために奮闘する八郎太と比べて 自分はなにをやっているんだろうかと思ってしまいました。 八郎太もたくさんの偶然や奇跡があったわけですが、その上での必死の努力があるわけです。 自分にだって、たくさんの偶然や奇跡があるというのに…。 しかも八郎太が乗るデブリ回収船の名前は「TOY BOX」なんですよ。 なんだかカフェハリウスでの話の後だったこともあり しかもオタルナイ湖の風景が綺麗すぎて、ちょっと泣いてしまいました。 八郎太が宇宙にいて、そこからさらに木星へ向かったというのに、 自分は日本から、それどころか札幌から出ることも出来ず 何をしているのだろうか。 このまま中途半端に納得もいかないまま、卒業＆就職していいんだろうか…。 ちょっと人生観変わりました。 後悔の無いように、やれることをやっていかないといけないと また改めて痛感しました。 … プラネテスに話を戻します。 宇宙物のSFは色々ありますが、その中でも結構リアルな設定で大好きです。 ロボット物SFにおけるパトレイバー的な感じです。 登場人物たちの背景…特に昔話をきちんと描いているのもいいし 偶然の積み重ねなんだけど、きちんとそれに対して主人公が思い悩むところがいいですね。 登場人物の背景や昔話はFF7やうしおととら、ワンピースのように、 いい物語には必須な要素です。 偶然というのは物語には必須ですが、それも多用しすぎちゃいけないし （多用するなら東京ゴッドファーザーズのように理由が必要だと思う） 偶然の出来事に対して、きちんと登場人物はそれに何らかの反応をするべきです。 だから、「偶然」数学オリンピック2位の男の子が 「偶然」学校のアイドルである先輩のばあちゃんちに一緒に行き 「偶然」アメリカがコンピューターウィルスを流出させて、「偶然」居合わせたアイドルの親戚… 当のウィルスの開発者や天才ゲーマーの男の子やスーパーコンピューターもってる田舎の電気屋や ちょっと言えないところにいる自衛隊員とウィルスをやっつけるアニメとか 天才高校生探偵が「偶然」闇の組織に捕まって「偶然」持ってた開発中の薬を飲まされて 「偶然」親父が探偵をやってる同級生の女の子の家に居候して、 とにかく行く先々で「偶然」事件に巻き込まれるマンガとか そういうのは大嫌いだし、最近そういうのが「マンガやアニメだらいいじゃん」という ナメきった理由で多用する作品が増えていて非常に懸念しています。 … 「マンガやアニメだからいいじゃん」 人間の体は自分の食べたもので出来ている…というのをどこかで聞いて あたりまえだけどハッとした記憶があります。 つまり体重150kgの自分は、肉やご飯やアイスやジュースやチョコや、 スタバのフラペチーノ（ベンティ）で出来ているわけです。 しかし、人間の体が食べたもので出来ているなら 人間の心は、それまでに体験した色々な感情によって出来ていると言えそうです。 …中でも本やマンガや映画やゲームなんかの物語＝コンテンツは重要な要素で 心の食べ物、と言っていいんじゃないかと思うんです。 食べるものはすごい気を使うし、特に子供には無添加でいいものを食べさせようとするのに 何故か心が食べるコンテンツは、最近とことんインスタントで添加物たっぷりなものばかりが 身の回りにある気がします。 たとえば「無茶な偶然」とか「ピンク色の美少女」とか 「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」とか「コストダウンのためのCG」とか 「アイドル化する下手な声優」とか、 特にアニメとマンガに関しては、子供とオタク向けだからいいじゃん、というのが まかり通っているように想います。 テレビドラマにしても漫画原作は酷い出来のが多くて やっぱりマンガはどこかなめられているように想います。 幸い心の食べ物…しかも無添加で手間隙かかってるものには 賞味期限が無いものが多いのですが、 なかなかジャンクフードに隠れて人々の口に入らない＆口に合わないのが悲しいところです。 今回見たプラネテスは、まさに無添加でオーガニックで しかも超一流のシェフが腕によりをかけて作った「心の食べ物」なのだと思います。 全4巻だから、大盛りではないですけどね。 しかし、なかなか自然と目にするコンテンツは 中々いいものが無いんですかね。 韓流や一発芸人や◯◯◯48やE◯ILE、萌えアニメ… インスタントで使い捨ての番組や映画、音楽、アニメが溢れかえっていて 「いいもの」が見つかりにくいです。 … 自分はそこまで情弱ではないと思っていたんですが それでもこの歳で発見するものが多くてびっくりします。 それこそ、今回面接前に初めてラジオをちゃんと聞いて、 なんでこんなに面白いものを今まで知らないでいたのかと すごく悔しく思いましたし。 なんとかして、そういう「いいもの」を紹介できるメディアが出来ないものでしょうか。 というか、自分が作るしか無いのかもしれませんね。 あと先ほど、なぜかGTA＝グランドセフトオートのTas動画を見て、感動した。 最近アウトレイジにはまってるのもあって ふと、アメリカ以外…日本を舞台にしたGTAを作ってくれないのかなーと思った。 すげぇ楽しいだろうなぁ。 首都高で黒塗りベンツとセルシオのカーチェイス、新宿歌舞伎町で銃撃戦 旦那を亡くした妻たちが和服＋マシンガンで敵の組を襲撃  タクシー強奪して爆弾仕掛けて赤坂の料亭で爆発とか。 ホームセンターで商品の工具とか材料使ってバトルとか。 最期のボスはビートたけし→「かっこつけてんじゃねぇよバカヤロウ!!!!!!」  主人公は19歳、元暴走族の自動車整備工、そっから運び屋を頼まれ、事件に巻き込まれていく… みたいな。 無理だな。絶対に、いろいろと問題がありすぎて。海外なら出来るかもね。 というか、日本版のGTAが龍が如くなのか？ でも本家GTAにはゾンビとか出てこないから違うかｗ あと、晩ご飯は父と妹の3人で湯豆腐を食べました。 絹ごし豆腐にごまだれ…最高でした。 しかしいっぱい水菜や白菜、長ネギもたべたので ご飯がいらないくらいお腹いっぱいになりました。 ヘルシーでいいですね。 これから毎日豆腐食べます。 ではでは、そろそろ寝ます。 おやすみなさい！
by hiwai-rs
| 2011-06-14 03:52
| 日記
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