生まれ故郷である諏訪の母の実家は、すぐそばに中央線が通っていて、 今は亡きおじいちゃんに散歩がてらよく電車を見に連れてってもらったのを覚えてる。 すぐ脇の水路をかすめていく 真っ白いボディのあずさがとてもかっこよくて 子供の頃は俺のヒーローだった。 … けっこうな頻度で故郷の諏訪に行くことがあり 新宿からスーパーあずさに乗って行くこともあったんだけど これがなかなか…厳しい。 まずお値段、往復で特急料金込みで1万2千円くらいなんだけど 高速バスだと往復で5000円位。半額以下。 なので、もう値段的によっぽどじゃないかぎりは 高速バスを使ってばかりだった。 中央線の渋滞をなめきって去年のゴールデンウィークに高速バス使ったら、 朝7時に出て到着予定時刻の10時になっても、八王子で微動だにせず 結局着いたのは午後の2時くらいだった。大失敗。 そういう連休とか、盆とか正月は高速バスはNGだけど でもやっぱり高速バスが好き。乗り心地もいいし。 首都高と中央道の風景が好きだし そしてなにより、あずさと同じくらい アルピコのカラフルなバスが好きだからね。 余談だけど、札幌から諏訪に直接行くなら JAS―日本エアシステムで松本空港に行くのが一番早いルートだったので 子供の時はよく乗った覚えがある。 カラフルなJASカラーと、CAさんがくれたバッヂやステッカー。 そして、諏訪ではレインボーなアルピコのタクシーが目に焼きつく。 諏訪に帰るというワクワクする想い出の傍らに かならずカラフルな乗り物があったわけだ。 俺がレインボー好きなのはこれのせいなんだろうな。 … あと、現行のE351系は見た目がなんか好きになれない。 これがスーパーあずさを使いたくない最大の理由。 まず顔立ちが不気味で嫌い。 顔が無い乗り物は生理的に好きになれない。 なのでバイクとかママチャリはかろうじてライトが一つ目だから興味あるけど ロードバイクは子供の時は全然興味なかった(最近は弱虫ペダルにハマっちゃってますけど) 飛行機はフロントシールドがサングラスしてるように見える旅客機は好きだったけど 戦闘機は正直どーでもよかった。 例外はMIG-15。エアインテークが口みたいで メクラウナギ的な、目のないワームみたいで大のお気に入り。 MOTHER2のクラーケンとか、ドラクエのサンドマスターみたいな。 あと俺は胎児のころからクルマが大好きなんだけど、 同じ4輪でもF1には生まれてこのかた興味を持ったことが無い。 でも、グランツーリスモ5に出てきたプロトタイプはすごいかっこよかった。 ミニ四駆リッジレーサーみたいなカウルはもちろん ヘッドライトが付いていて「顔」があることがなによりよかった。 こういうマシンだったら俺も大ファンになっちゃうかも(最近のF1はすごいカッコ悪いし…) 話がそれちゃった。 そういえば先頭に貫通扉のある車両タイプのE351系があるらしいんだけど こっちは結構好き。ちゃんと両目があるから。 脱線した話がようやく元に戻ってきたゾ。 あとE351系が個人的にあんまり好きじゃないのは 顔が無いことに加えて、 スペックが物足りなくてつまらないと思った。 振り子式の土台はなんかワクワクするけど そのせいでボディ断面が台形で座席が狭い。 それに普通の鉄製ボディってのが前時代的で重いしつまんない。 急勾配とカーブが連続する中央線の八王子以西は 軽量なボディが何よりも大きなメリットになるはずなのに。 あと、わりと近くで見るとE351系はボロく感じた。 細かいところが汚れてたり錆びてたり、ゆがんでるのが理由なのかな。 もう登場から20年も経ってるんだもんねぇ。 鉄ボディはどうやっても錆びるし、汚れも出るから好きじゃない。 電車は大量生産するわけじゃないし、基本休みなく長く使うものだから その点も、やっぱりアルミとかステンレスの車体の方がいいなと思う。 無塗装のボディもかっこいいし軽いし。 そんなわけで、去年の夏にスーパーあずさに乗ったときに つくばエクスプレスとかE259系みたいな、軽量で錆びないアルミ合金製の高速車両が 早く開発されないかなーとつくづく思った。 と思っていたら、とっくにアルミ合金製の高速車両をJRは開発していた ということらしい。俺みたいな素人が考えつくようなことだもんね。 そんなわけで、この新しい中央本線特急電車用のE353系は 20年ぶりの新型車両という事で、とっても期待しちゃいますね。 デザインも、よりサイバーで近未来的なのに ちゃんと両目があるのがいいですね。 ただ、動物の顔じゃなくて、バッタとか昆虫の顔みたいで面白いです。 スペック的に見ると、最高速度は旧来と変わらず130㎞/hとのことですが それより軽量化によって、カーブでの速度低下や駅での加減速性能アップで 結構区間時間が短縮されるんじゃないかしら。 新宿~上諏訪間が現状でダイヤ通りなら スーパーあずさが2時間29分、高速バスが3時間35分。 さすがに料金倍出して片道1時間を短縮したいとはなかなか思えないけど これがもっと差が出るようだったら、スーパーあずさに乗るメリットになりそう。 あと、新幹線に使われる空気ばねの技術が採用されるそうで 乗り心地も良くなるんだとか。 たしかにスーパーあずさはちょっと怖いくらいガタガタ揺れるもんなぁ。 とにかく、なんだかすごい面白そうなE353系、 デビューしたら、すぐに乗りに行こうと思います! … 最近、電車も面白いなとよく思う。 とくに東京に出てきてからは色々な鉄道会社が入り組んでて 路線によっていろいろな車両があるのでとても楽しい。 そこは札幌とは大きく違うとこだなと思う (そのかわり札幌にはゴムタイヤ式地下鉄という最強にユニークな車両があるけどね) あと、電車はデザインとか設計思想がすごい工夫がいっぱいあって面白い。 もちろんクルマも面白いんだけど、どうしても消費者の大部分は普通の人なので 商品としての魅力を高めるために、無駄なデザインとか加飾や 必要のないスペックとかが盛り込まれてしまいがち。 なので最近は、レーシングカーや軍用車両みたいに 消費者に媚びてない、性能を突き詰めた無駄のない美しいデザインが面白いと思っていたのですが 思えば電車もそういった意味では、コストを突き詰めた美しいデザインの物が多くて すごい見ていて勉強になるな、と思うことが多くなりました。 アルミボディやステンレスボディで、軽量化と塗装の省略、長期運用を可能にするとか。 すわり心地と耐火性能とコストをバランスした座席は、さらにバカが二人分場所取らないように 定員分ごとに凹ませたり別体にするとか、そういうアイディアがいっぱい詰まっててとても面白い。 クルマと比べると、電車はまだまだ分からないことだらけなので これからもアンテナを張って、興味を深めていきたいなと思っています。 ではでは、今日はこの辺で。
by hiwai-rs
| 2014-02-07 21:12
| つれづれ
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